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タンポポ/カンサイタンポポ(関西蒲公英)

商品写真
上:京都薬科大学附属薬用植物園
下:岩清水八幡宮参道 そり返らない細っそりした総苞が特徴

タンポポ/カンサイタンポポ(関西蒲公英)Taraxacum japonicum Koidzumi
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids
  キク目Asterales
     キク科Asteraceae タンポポ属 Taraxacum

乳腺炎、乳腺の発育不十分に

生薬名  :ホコウエイ(蒲公英)
利用部位 :根 全草
利用   :漢方処方用薬、民間薬、食用、入浴剤
名前の由来:花のあとの丸い綿毛の穂がタンポ(綿球)に似ていることからタンポ穂の名がある。
      近畿地方を中心に自生するタンポポなのでカンサイの名をつけカンサイタンポポ。

キク科の花には舌状花(平たい花弁状)と筒状花(筒型)の2種類があり、それぞれ1個が独立した花で、これらの花が集まって1個の大きな頭状花序(略して頭花)になる。
タンポポは全て平たい舌状花のみの集まりで、1個の頭花を形づくる。
カンサイタンポポのカンサイは自生地をあらわす名だが、実際は四国、中国地方、北九州にも分布している。
頭花は直径3cmほど。頭花の下は緑色の総苞で包まれている。総苞は葉が変形した総苞片からなり、花を守る役割をしている。
日本産のタンポポはこの総苞片が反り返らずピッタリ花の部分についているのが特徴。
特にカンサイタンポポは他に比べ総苞部分は細くスッキリした形をしているのが特徴。

薬用には在来種でも帰化種のセイヨウタンポポでも差はない。
含まれる成分、使用のされ方など全て他のタンポポ類と同じで、同様に利用できる。
(成分、効果などはカントウタンポポに記述)

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)  
  ・山渓名前図鑑 野草の名前 春 高橋勝雄著 (山と渓谷社)
  ・わたしのタンポポ研究 保谷彰彦著(さえら書房)

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