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タンポポ/セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)

商品写真
上・中:西名阪自動車道 香芝サービスエリア 外側の総苞片が下に反転
下:セイヨウタンポポの綿毛

タンポポ/セイヨウタンポポ(西洋蒲公英) Taraxacum officinale Weber
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids
  キク目Asterales
     キク科Asteraceae タンポポ属 Taraxacum

ダンディライオン dandelion

 別名:ショクヨウタンポポ(食用タンポポ)


生薬名  :ホコウエイ(蒲公英)
利用部位 :根 全草
利用   :漢方処方用薬、民間薬、食用、入浴剤
名前の由来:ダンディライオンは深い葉の切れ込みからライオンの歯の意味。
      在来のタンポポに対して外来のタンポポの意味。

ヨーロッパが原産の帰化植物。

世界の温帯、暖帯のいたるところに分布を広げる世界的な種になっている。
ヨーロッパではタンポポの葉を野菜サラダや動物の飼料に使っている。日本でも明治初年、札幌嚢学校の教師であったブルックス(W・P・Brooks)が野菜用に北米から種を取り寄せ栽培したのが野性化したといわれている。
今や全国的に広がり日本の在来種を圧倒する勢いで殆どがセイヨウタンポポに置き換わっている。かなり高い高山でもセイヨウタンポポが生えているのに驚かされる。

春だけしか咲かない日本産のタンポポに比べ、大体年中花を咲かせ種子が多くできることと、受粉しなくても種子がみのる単為生殖、病虫害に強い性質などから広く広がったのだろう。

黄色の頭状花の集まりの外側回りは緑の総苞があるが、セイヨウタンポポは総苞が反り返り垂れ下がる。在来種の日本タンポポの仲間はピッタリくっいて反り返らないので区別できる。利用や効果は日本在来のタンポポと同じように利用できる。
(成分、効果などはカントウタンポポに記述)

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・最新生薬学 刈米達夫著 (広川書店)
  ・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著(広川書店)  
  ・山渓名前図鑑 野草の名前 春 高橋勝雄著(山と渓谷社)
  ・山野草ハンドブック 伊沢一男(主婦の友社)
  ・ヤマケイポケットガイド ハーブ 亀田竜吉(山と渓谷社)
  ・薬になる花 田中孝治 (朝日新聞社)

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