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ナデシコ/シナノナデシコ(信濃撫子)

商品写真
上:京都府立植物園 高山植物室
下:上高地

ナデシコ/シナノナデシコ(信濃撫子)Dianthus shinanensis Makino
  真正双子葉植物 Eudicots>中核真正双子葉植物 Core Eudicots>キク類 Asterids
    ナデシコ目 Caryophyllales
      ナデシコ科 Caryophyllaceae ナデシコ属 Dianthus

 別名:ミヤマナデシコ(深山撫子)

名前の由来:長野県(信濃)の山地や亜高山に多く見られるナデシコからの名

原産地・分布
信州などの中部地方の高原や亜高山の砂礫地に自生する。
牧野富太郎博士により命名の日本の固有種

特徴
山地の他の草が茂らない河原や荒れ地に自生する。
人や自然により山や川が破壊された後の緑の無い場所に根を下ろすパイオニア植物の一つ。かって中央アルプスの甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳への山岳道路の道路沿いにシナノナデシコが群生しているのを見たことがある。何故こんな山中にカワラナデシコでないナデシコが咲いているのか不思議に思った。5弁の紫赤の花が茎頂に固まって咲いているので園芸品種のナデシコに劣らないぐらい華やかで愛らしい。

ハマナデシコの花と良く似るが、葉を比較すると対性する葉は細いので区別できる。ハマナデシコは海浜植物特有の肉厚の光沢のある葉が特徴と自生する場所が異なるので見分けられる。
ハマナデシコ同様、薬用などの実用面は無いが、日本の固有種であり自然環境の中で咲く、可憐な花としての観賞価値は高い。

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・野草の名前 秋冬 高橋勝雄著(山と渓谷社)
  ・野草の名前 夏 高橋勝雄著(山と渓谷社)

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