オニシバリ（鬼縛）

商品写真
Photo：京都府立植物園

オニシバリ（鬼縛）Daphne pseudo-mezereum A. Gray
真正双子葉類 Eudicots ＞中核真正双子葉類 Core Eudicots ＞バラ類Rosids＞アオイ群 Malvids
　　　　アオイ目 Malvales　　
　　　　ジンチョウゲ科 Thymelaeaceae　ジンチョウゲ属 Daphne

　　別名：ナツボウズ(夏坊主)

利用部分　：樹皮
利用　　　：和紙製紙原料　縄
名前の由来：オニシバリとは樹皮繊維我非常に丈夫で鬼でも縛れるとのことからの名。
　　　　　　属名のダフネDaphneはギリシャ神話の女神の名で、ゲッケイジュの名でもある。
　　　　　　葉の形がゲッケイジュの葉に似るためジンチョウゲ属のラテン名にされた。

自生地・分布
本州(福島県以西、東海東部、近畿北部)四国(徳島県)、九州中部などの暖地のやや湿り気のある林の中に自生する。

特徴と利用
樹高１ｍ程の落葉小低木。雌雄異株。細長い葉は枝先に集まって互生する。早春黄緑色、筒状の花を咲かせる。花弁は無く、花弁に見えるのはガクが変化したもので、先端は４裂し４枚の花弁状に見える。やがて青い楕円形の果実が実り初夏の頃赤く熟す。辛く有毒なので食べないよう要注意。オニシバリの葉は秋に伸びて越冬し、夏に落葉するという変わった特徴があり夏坊主ともいう。
樹皮は非常に強靭で刃物でなくては切れないため鬼でも縛れるだろうということで、オニシバリの名になった。縄などにして結束用にする。丈夫な繊維は和紙の原料にも用いられる。

−ダフネ Daphne−
ギリシャ神話に登場する女神の名。太陽神アポロの愛を拒み、ついにゲッケイジュに姿を変えた
女神。ギリシャ語ではダフネはゲッケイジュ（クスノキ科）の意味に用いられる。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物（朝日新聞社）
　　・薬用植物学各論　木村康一・木島正夫共著（広川書店）
　　・日本の樹木（山と渓谷社）
　　・日本の野生植物　木本�供癖針渕辧�


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