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ムカゴトラノオ(零余子虎の尾)

商品写真
上・下:木曽駒ケ岳 千畳敷カール

ムカゴトラノオ(零余子虎の尾)Bistorta viviparum Linne
 真正双子葉植物 Eudicots>中核真正双子葉植物 Core Eudicots
   ナデシコ目 Caryophyllales     
      タデ科 Polygonaceae イブキトラノオ属 Bistorta(←タデ属 Polygonum)

高山植物

利用   :観賞用
名前の由来:イブキトラノオに似ていて、花穂の下に零余子(むかご)をつけることから。

生育地と分布
  北海道や本州中部以北の高山の草地や岩礫地に自生する高山植物。
  日本以外では北半球の寒冷地に分布。

特徴
草丈7〜70cm程。長い楕円形の葉が根生する。3000m級の高山の草原や岩礫帯に自生する。一見するとイブキトラノオの花穂の下半分の花が終ったのかと思うぐらい、イブキトラノオに良く似ている。
果穂の下半分は赤褐色の零余子(肉芽)になっていて、この零余子が落下し子孫を増やす。基本的に花は結実せず、種子はできない。寒冷帯の厳しい環境下で、速く発芽するための工夫と考えられている。
果穂につく花はイブキトラノオ同様、白い花弁に見えるのは2〜3mmの5裂したがく片で、花弁はない。おしべは8本の雄しべが長く突き出ている。イブキトラノオのように薬用などの実用面は無いが、珍しい形態とイブキトラノオに似た外見から採りあげた。

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・高山の花 永田芳男著 (山と渓谷社)
  ・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)


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