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キノア（キヌア）Quinoa　

商品写真
Photo：武田薬品　京都薬用植物園

キノア（キヌア）Quinoa　　Chenopodium quinoa willd
　　真正双子葉植物 Eudicots＞中核真正双子葉植物 Core Eudicots
　　　　ナデシコ目 Caryophyllales
　　　　 　ヒユ科 Amaranthaceae　アカザ属 Chenopodium（←アカザ科 Chenopodiaceae）

擬似穀類

利用部分：�ー鏤辧　´⊆磴し塒�
利用　　：�／�用　�¬邵擇箸靴匿�用に

原産地
ボリビア、コロンギア、アクアドル、ペルーなど南米アンデス地方

特徴
イネ、ムギ、トウモロコシなどの主要穀類以外に双子葉植物で種子にデンプンを貯蔵している植物がありそれらの種子を食用に利用する作物を擬似穀類と呼んでいる。
タデ科のソバ、ヒユ科のアマランサス、キノアが挙げられる。世界各地では伝統的にこれらが栽培されてきた。これらの作物は、比較的栽培期間が短く、しかも痩せ地や気候条件に恵まれない土地でもよく育ち、救荒作物でもある。

キノアの歴史はアマランサス同様に古く、数千年前から南米アンデス地方で原住民たちによって
栽培が行われていた。スペインがインカを征服する以前はインカ帝国で食用に広く栽培されていた。インカ帝国滅亡後はあまり重要視されなかったが、NASA(アメリカ航空宇宙局)がその優れた
栄養価に着目し、宇宙食として又、次世代の主食にとしたことで近年話題になった。

外見は日本でみかける同じヒユ科のアカザに似ている。草丈１〜２ｍ程になる。葉には長い葉柄があり細長い楕円形、縁は粗い鋸歯（ギザギザ状）になっている。花は夏から秋にかけて円錐花序に薄緑色に丸く固まって付く。多くの品種があり花穂も赤、黄、紫、白など様々な色をしている。
花の後に実る種子はアマランサスの種子に良く似ているが、やや大粒で直径２〜３ｍｍ。淡い黄白色で球状。
必須アミノ酸バランスのよい良質なタンパク質、カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラル、食物繊維を多く含む。茹でたり炊いてスープ、サラダ、炒め物に利用すると、プチプチした食感がアクセントになる。煎って粉にし、小麦粉の混ぜパンやケーキを作ったりする。ボリビアやペルーからの輸入され市販されている。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・食材図典　　（小学館）
　　・食材事典　原田孝子監修　（学研）

（コメント）
これ迄、植物を系統的に分類する方法ではシダ植物と種子植物、裸子植物と被子植物、単子葉植物と双子葉植物というような方法が親しまれてきたが、近年、ＤＮＡ配列に基づく系統関係から、従来とは異なる配列がとられるようになった。
ＡＰＧによる大分類で、１９９８年に最初の系統的分類ＡＰＧ�気�発表されてから改定が加えられ、現在は２００９年のＡＰＧ�靴�発表されるに至っている。
その結果、キノアはクロンキスト分類ではアカザ科に属していたがAPG分類ではアカザ科Chenopodiaceaeは全てヒユ科に統合されアカザ科は消滅した。

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