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キンポウゲ科
ホソバクサボタン(細葉草牡丹)
上・下:日本新薬 山科植物資料館
ホソバクサボタン(細葉草牡丹)
Clematis hexapetala
Pall
真正双子葉植物
Eudicots
>基部真正双子葉植物
Basal Eudicots
キンポウゲ目
Ranunculales
キンポウゲ科
Ranunculaceae
センニンソウ属
Clematis
生薬名
:
イレイセン(威霊仙)
利用部分
:根 根茎(秋に地下部を掘り起こす。)
利用
:漢方薬、日本薬局方生薬
名前の由来
:威霊仙とは本草綱目の李時珍によると、「その効果が神速で その性が猛がため」
と説明。
威霊仙が生薬として用いられてきたのは古く、宋代、974年の「開宝本草」にすでに収録されているほどで、その起源植物は長い年月の間、特定されずゴマノハグサ科・キク科・キンポウゲ科・ユリ科など多岐にわたって用いられてきた。
しかし現在日本薬局方では生薬イレイセン(威霊仙)の基原植物をキンポウゲ科のサキシマボタンヅルClematis chinensis Osbeck,同科タチセンニンソウClematismandshurica Rupr. 同科ホソバクサボタンClematis hexapetala Pallの3種からの根、及び根茎と規定している。
3種とも主に中国産でサキシマボタンヅルClematis chinensis Osbeckは中国長江以南の各省、Clematis mandshurica Rupr.は中国東北部 華北、朝鮮半島に、ホソバクサボタンClematis hexapetala Pallは中国東北部、や山東省で産出する。秋に地下部を掘り起こし、髭根などを取り除き日干し乾燥したものが生薬のイレイセン(威霊仙)。・
ホソバクサボタン(細葉草牡丹)は草丈30〜100cm程の直立する草本。葉は羽状複葉であるがほぼ羽状に全裂する。その全裂した小葉は革質で硬く通常線形、で長さ1.5〜10cm、幅2程cmと細長く細葉の名の由来ともなっている。花は白色。花弁に見えるが実際は花弁ではなくがく片が花弁状に変化したもの。
これは園芸品種のクレマチス類にも共通している。外側は綿毛が密集する。花の後種子ができ、多数の長い毛が伸びる。この毛が伸びた状態を仙人の髭に見立ててセンニンソウ属の名の由来ともなっている。
成分
・揮発性刺激成分:プロトアネモニン アネモニン
(観賞用の同じキンポウゲ科のアネモネから発見されたための名)
・サポニン:ヘデラゲニン、クレマチノシドA、B、C
・他にオレイン酸
など
利用
鎮痛薬として、神経痛、リウマチ、痛風、筋肉痛、腰痛などに用いられる。血圧降下作用や
抗菌作用もある。
主に漢方処方用薬として、神経痛の用の痺れや痛みを治す処方に配合される。
漢方処方例
・疎経活血湯(そけいかっけつとう)
・二朮湯 (にじゅつとう)など
名前の類似植物
クサボタン(草牡丹
Clematis stans
Sieb et Zucc
キンポウゲ科
Ranunculaceae
センニンソウ属
Clematis
利用
:山野草、観賞用
名前の由来
:葉の形がボタンに似ているためと多年草のため、クサボタンの名がつけられている。
Photo:上高地梓川沿い クサボタンの花 背景の山は雨にけぶる明神岳
同じセンニンソウ属、ホソバクサボタンと名前は類似するが外見上の類似が全然ない。
本州の山地、亜高山に自生し草丈1m位で茎は直立する
。
葉がつき方はホタンの葉に似ているが、ボタンが木本であるのに対し名年草の草本なのでクサボタンの名がつく。しかし豪華華麗なボタンの花とは全く異なり、花は薄紫の小さな花がうつむき加減に咲く。趣のある花姿をしている。花弁は無く花弁に見えるのは4枚のがく片。時間の経過に伴いがく片は開き先端は反転し雄しべ、雌しべが見えだす。雌雄異株。形は同形でよく似ているが花がやや小さい方が雌株。カザグルマ、テッセン、ボタンズル、ハンショウツルなどと同じセンニンソウ属。薬用などの実用性は無いが名前の類似はから取り上げた。
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・第15改正 日本薬局方解説書 (広川書店)
・生薬単 原島広至著 (株式会社エヌ・ティ・エス)
・山渓名前図鑑 野草の名前 夏 高橋勝雄著 (山と渓谷社)
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シュロソウ科
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イネ科
ツユクサ科
バショウ科
ショウガ科
アケビ科
ツヅラフジ科
メギ科
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ケシ科
ハス科
タデ科
ナデシコ科
ヒユ科
ツルムラサキ科
ビャクダン科
ボタン科
ユズリハ科
ユキノシタ科
ブドウ科
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ミソハギ科
アカバナ科
フトモモ科
ハマビシ科
ニシキギ科
ヤナギ科
トケイソウ科
トウダイグサ科
オトギリソウ科
ヒルギ科
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アサ科
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トチュウ科
アオキ科
ムラサキ科
アカネ科
リンドウ科
キョウチクトウ科
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ヒルガオ科
モクセイ科
イワタバコ科
キツネノマゴ科
ゴマ科
クマツヅラ科
ノウゼンカズラ科
シソ科
ハマウツボ科
オオバコ科
ハナイカダ科
モチノキ科
ウコギ科
セリ科
トベラ科
レンプクソウ科
スイカズラ科
キキョウ科
ミツガシワ科
キク科
真正双子葉植物 Eudicots>基部真正双子葉植物Basal Eudicots
キンポウゲ目 Ranunculales
キンポウゲ科 Ranunculaceae センニンソウ属 Clematis
生薬名 :イレイセン(威霊仙)
利用部分 :根 根茎(秋に地下部を掘り起こす。)
利用 :漢方薬、日本薬局方生薬
名前の由来:威霊仙とは本草綱目の李時珍によると、「その効果が神速で その性が猛がため」
と説明。
威霊仙が生薬として用いられてきたのは古く、宋代、974年の「開宝本草」にすでに収録されているほどで、その起源植物は長い年月の間、特定されずゴマノハグサ科・キク科・キンポウゲ科・ユリ科など多岐にわたって用いられてきた。
しかし現在日本薬局方では生薬イレイセン(威霊仙)の基原植物をキンポウゲ科のサキシマボタンヅルClematis chinensis Osbeck,同科タチセンニンソウClematismandshurica Rupr. 同科ホソバクサボタンClematis hexapetala Pallの3種からの根、及び根茎と規定している。
3種とも主に中国産でサキシマボタンヅルClematis chinensis Osbeckは中国長江以南の各省、Clematis mandshurica Rupr.は中国東北部 華北、朝鮮半島に、ホソバクサボタンClematis hexapetala Pallは中国東北部、や山東省で産出する。秋に地下部を掘り起こし、髭根などを取り除き日干し乾燥したものが生薬のイレイセン(威霊仙)。・
ホソバクサボタン(細葉草牡丹)は草丈30〜100cm程の直立する草本。葉は羽状複葉であるがほぼ羽状に全裂する。その全裂した小葉は革質で硬く通常線形、で長さ1.5〜10cm、幅2程cmと細長く細葉の名の由来ともなっている。花は白色。花弁に見えるが実際は花弁ではなくがく片が花弁状に変化したもの。
これは園芸品種のクレマチス類にも共通している。外側は綿毛が密集する。花の後種子ができ、多数の長い毛が伸びる。この毛が伸びた状態を仙人の髭に見立ててセンニンソウ属の名の由来ともなっている。
成分
・揮発性刺激成分:プロトアネモニン アネモニン
(観賞用の同じキンポウゲ科のアネモネから発見されたための名)
・サポニン:ヘデラゲニン、クレマチノシドA、B、C
・他にオレイン酸
など
利用
鎮痛薬として、神経痛、リウマチ、痛風、筋肉痛、腰痛などに用いられる。血圧降下作用や
抗菌作用もある。
主に漢方処方用薬として、神経痛の用の痺れや痛みを治す処方に配合される。
漢方処方例
・疎経活血湯(そけいかっけつとう)
・二朮湯 (にじゅつとう)など
名前の類似植物
クサボタン(草牡丹 Clematis stans Sieb et Zucc
キンポウゲ科 Ranunculaceae センニンソウ属 Clematis
利用 :山野草、観賞用
名前の由来:葉の形がボタンに似ているためと多年草のため、クサボタンの名がつけられている。
Photo:上高地梓川沿い クサボタンの花 背景の山は雨にけぶる明神岳
同じセンニンソウ属、ホソバクサボタンと名前は類似するが外見上の類似が全然ない。
本州の山地、亜高山に自生し草丈1m位で茎は直立する。
葉がつき方はホタンの葉に似ているが、ボタンが木本であるのに対し名年草の草本なのでクサボタンの名がつく。しかし豪華華麗なボタンの花とは全く異なり、花は薄紫の小さな花がうつむき加減に咲く。趣のある花姿をしている。花弁は無く花弁に見えるのは4枚のがく片。時間の経過に伴いがく片は開き先端は反転し雄しべ、雌しべが見えだす。雌雄異株。形は同形でよく似ているが花がやや小さい方が雌株。カザグルマ、テッセン、ボタンズル、ハンショウツルなどと同じセンニンソウ属。薬用などの実用性は無いが名前の類似はから取り上げた。
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・第15改正 日本薬局方解説書 (広川書店)
・生薬単 原島広至著 (株式会社エヌ・ティ・エス)
・山渓名前図鑑 野草の名前 夏 高橋勝雄著 (山と渓谷社)