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パッションフルーツ (Passion fruit) 

商品写真
Photo:宮崎県立 青島亜熱帯植物園  パッションフルーツの花と未熟な青い果実 

パッションフルーツ (Passion fruit) Passiflora edulis Sim
   真正双子葉類 Eudicots >中核真正双子葉類 Core Eudicots>マメ群 Fabids
     キントラノオ目 Malpighiales
      トケイソウ科 Passifloraceae トケイソウ属 Passiflora

別名:クダモノトケイソウ(果物時計草)、ショクヨウトケイソウ(食用時計草)

利用部分 :果実
利用   :食用(生食、加工食品)
名前の由来:パッションPassionは「情熱」のPassionではなく受難のPassionを表す。
      花の雌しべの形がキリストの十字架に見えることから。
      和名は花が時計の文字盤に似ているのと、果実が食べられることからの名。

原産地
南米ブラジルの低地から中高地

特徴
つる性の多年草で成長が速い。葉は大きく緑のカーテン、グリーンカーテンとして日よけに利用できる。
トケイソウ属の仲間のうちの果実専用種。果実は栄養価も高く、多量のビタミンA、B群、Cなどが含まれ、種子にはリンや鉄を含んでいる。
日本へは明治の中頃、入ってきているが本格的に栽培されず、戦後になってから温かい鹿児島、種子島、八丈島などで栽培されるようになった比較的歴史の新しいフルーツ。
変種が多く、花は白色、淡赤紫、赤紫など、花被は10枚の花びらに見えるが5枚の花弁、花弁状に変化した5枚のガク片が交互に並び合計、10枚に見える。雄しべは5本、雌しべは花柱の先端が3つに分かれている。
花弁の内側には細い糸状の副花冠が放射線状に出ている。

花後の果実は球形で光沢がある。未熟時は緑色をしているが熟するにつれ、濃い紫に変化する。白い内果皮の内側は橙黄色でゼリー状の果肉が詰まっている。独特の香と甘味、酸味がある。栄養価の高い果実は、生食は無論、ジュースやジャムに加工される。美しい花は観賞用などの面からも、また食用などの実用面からもトロピカルフルーツとして重宝される。

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・食材図典  (小学館)
  ・食材事典 原田孝子監修 (学研)
  ・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)

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