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カタバミ/イモカタバミ(芋片喰)

商品写真
Photo:京都府立植物園

カタバミ/イモカタバミ(芋片喰 芋傍食)Oxalis articulate Savign
 真正双子葉類Eudicots>中核真正双子葉類>Core Eudicots>バラ類Rosids>マメ群< Fabids
    カタバミ目Oxalidales
      カタバミ科 Oxalidaceae カタバミ属 Oxalis

  別名:フシネハナカタバミ(節根花片喰)
  帰化植物



名前の由来:根の上部に小型のイモ状の塊茎を多数つけるカタバミの意味。
      カタバミは日が翳ったり、夜間になると葉を下に向けて折りたたむため片側が食われ
      たようになるのでカタバミの名がつく。

原産地と分布

パラグアイ、アルゼンチン、ブラジルなどの南アメリカ原産。北アメリカ、ニュージランドなどの熱帯アジアに帰化している。日本へも戦後観賞用に導入されたものが逸脱し、市街地などで野性化し帰化している。

特徴
当初は観賞用に導入されたが、現在は野性化している多年草。根の上部に小型のイモ状の塊茎を多数付け、大きな株になる。塊茎は紡錘状で小球をつけないので、ムラサキカタバミほどは増えないが、掘り返すなどすると、イモが分散して増殖する。
いったん根づくと懸絶するのは難しい。1967年に帰化が報告されている。種子はできない。春〜秋にかけて葉より高い花茎を伸ばし5弁の赤紫の花を10〜20個咲かせる。
同属のムラサキカタバミと良く似ているが、イモカタバミは花の中心部が濃い紅紫。黄色い花粉が付く。一方、ムラサキカタバミは花の中心部が淡い黄緑色、葯は白、花粉は出来ないので区別できる
両植物とも野性化し分布を広げ耕作地や空き地、庭などでは害草化している。
薬用などの実用性は無いが、カタバミの名がつき、一般的によく目に花なのでカタバミとの比較で採り上げた。

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・日本 帰化植物写真図鑑 清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七 編著 (全国農村教育教会)
  ・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)

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