ウスベニタチアオイ（薄紅立葵）

商品写真
上・下：日本新薬　山科植物資料館

ウスベニタチアオイ（薄紅立葵）Althaea　officinalis Linne
　　真正双子葉類Eudicots ＞中核真正双子葉類Core Eudicots ＞バラ類Rosids＞アオイ群Malvids
　　　アオイ目Malvales　　　　　
　　　　　アオイ科 Malvaceae　　ビロードアオイ属 Althaea

英名：マーシュマロウ Marshmallow　　　
別名：ビロードアオイ

洋菓子、“マシュマロ”の原料

Photo：日本新薬山科植物資料館


生薬名　　：�．▲襯謄∈�Althaeae Radix　�▲▲襯謄⇒奸�Althaeae　Folium
利用部分　：�〆�　�⊆稷奸´２屐´ぜ鏤�
利用　　　：�´¬�用　　�´↓��た�用、料理　
名前の由来：　マーシュは湿地という意味。湿った場所を好むことに由来した名。
　　　　　　アルテア　AlthaeaはAlthaenein　治療するに由来。officinalisも薬用の　意味で
　　　　　　ともに薬用に使われていたことが語源になっている。

原産地
ヨーロッパ原産。　ドイツ、フランスが主産地

特徴
草丈1〜２ｍになる宿根草。全体に細毛が密生する。葉は心形で、浅く３裂する。花は直径２〜３ｃｍで淡いピンク色の1日花。全体にほのかな香りがする。
ヨーロッパでは美味しい野菜として親しまれている。
昔、洋菓子、“マシュマロ”は本種の根の粉末を原料にして作ったので “マシュマロ”の名がある。

全体、特に根に粘液質35％（主としてガラクタン、ペントザン）を含み、粘滑薬として昔から胃や小腸の炎症や潰瘍の痛みを抑える薬や治療薬として使われてきた。
消化器のみならず、泌尿器官、呼吸器の炎症にも有効で、穏やかな去痰作用、咳にも効果がある。
口腔、咽頭炎にもうがい薬にすると、炎症や痛みが軽減される。

若葉や花はサラダに根はゆでてバター炒めにして食べるとおいしい。種の新鮮なものはサラダのトッピングに使える。

成分
　・粘液質３５％（主としてガラクタン、ペントザン）
　・澱粉３７％
　・L−アスパラギン２％
・ショ糖、脂肪油１.２５％　　など

参考文献
　　・最新生薬学　刈米達夫著　　（広川書店）
　　・薬用植物学各論　木村康一・木島正夫共著　（広川書店）
　　・ハーブ　　亀田龍吉著　（山と渓谷社）
　　・ハーブ大全　リチャード・メルビー著　難波恒雄日本語版監修　(小学館）
　　・植物分類表　大場秀章　編著　（アボック社）

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