ワタ／アジアワタ

商品写真
Photo：京都薬科大学　御陵園　アジアワタの黄色い花と、下は白い綿毛　

ワタ／アジアワタGossypium herbaceum　Linne
真正双子葉類 Eudicots＞中核真正双子葉類 Core Eudicots＞バラ類　Rosids＞アオイ群 Malvids
　　　アオイ目 Malvales　　　　　
　　　　アオイ科 Malvaceae ワタ属 Gossypium

生薬名　　：メンカ（綿花）　�▲瓮鵐�シ（綿花子）��メンカコン（綿花根）
利用部分　：�〔別咫´⊆鏤辧´�根皮
利用　　　：�〔福�脱脂綿　�¬�用、食用（綿実油）�Ｌ�用
名前の由来：原産地が中央アジアであることから。
　　　　　　属名Gossypiumはgossum 腫れ物　果実が丸く膨満している様子から。

ワタ属は世界に１５〜２０種ほどあり、そのうちの数種が栽培されている。多くは１年草だが低木のものもある。花は黄色、白、淡いピンク色など、朝、咲き、夕方にはしぼむ１日花。花の後、属名Gossypiumの名のように鶏卵のような�櫺未�実る。
成熟すると３つに割れ、それぞれの部屋に５〜７個の種子が入っていて、種子の表面に長い綿毛と短い地毛が生えている。綿毛の繊維はおおむね純白、中空管状の１個の細胞からなり、主としてセルロースで、乾燥すると平たくなりよれる性質があるので、糸にすることができる。

綿毛は種により、長短がりあり、短い短繊維性は太く強く、布団綿や脱脂綿に適す。長い長繊維性は紡績用に適している。本種、アジアワタや茶色のナンキンワタなどは短繊維性の代表的なもの。アジアワタは西アジアなどで主に栽培され、カーペットや毛布に織られる。

種子の毛、綿Cottonは精製脱脂綿原料になり、コロジウム止血綿などが作られる。綿のほか種子（綿実）は脂肪油（綿実油）を含み綿実油原料、催乳薬にまた、根皮、綿根皮はタンニンその他を含み、通経薬になる。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・最新生薬学　刈米達夫著　　（広川書店）
　　・薬用植物学各論　木村康一・木島正夫共著　（広川書店）
　　・食材図典　　（小学館）


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