スイカ（西瓜）
スイカ（西瓜）Citrullus vulgaris Schrader
真正双子葉類 Eudicots ＞中核真正双子葉類 Core Eudicots ＞バラ類 Rosids＞マメ群 Fabids
ウリ目Cucurbitales
ウリ科 Cucurbitaceae スイカ属 Citrullus
夏の果物の代表 スイカ
利用部分 ：�＿牝�、種子 ��果汁
利用 ：�／�用（生食、ジュース）�¬�用
名前の由来：西域から中国に伝わったウリ
原産地
アフリカ西南部で野生種が見つかり、原産地はアフリカ、カラハリ砂漠であるとされている。アフリカ北部で栽培させた1年生蔓植物。
特徴
スイカの歴史は古く、約4000年前の古代エジプトでも栽培され、その種子を食べていた。約2000年前、ギリシャに、それからずっと後１７世紀初め中部ヨーロッパに、さらにアメリカに伝播。中国へは唐と宋の中間ごろ、西域のウイグルに遠征したとき種を持ち帰り植えたのが最初と言われている。日本への伝来は判然としないが南北朝時代にはスイカがあったということだが、一度途絶え江戸時代に再渡来したと考えられている。スイカの普及はなかなか進まず明治期アメリカからの新品種の導入、大正、昭和初めにかけての計画的育種事業をとうし、在来種、雑種系の整理が行われ多くの美味しい品種が誕生することになった。
成分の特徴
スイカの赤い色素には抗酸化作用、視覚機能保持に役立つカロテン（ビタミンA）の含有が高い。抗がん作用、老化防止効果があるとされるリコピンも多量に含まれる。果肉にカリウム、アミン酸の1種シトルリンをが含まれ、利尿効果があり余分なナトリウムを排泄してくれるので、高血圧、腎臓、むくみ、動脈硬化にも効果的で、急性、慢性の腎臓炎に用いられる。スイカの90％は水分なので、夏大量のあせをかき脱水症状に陥ったとき、冷たく冷やしたスイカに少量の塩をかけて食べる方法は、体温を下げる、水分、塩分補給と、とても理にかなっ方法だ。あらためてスイカの食べておいしい、体に良いこれまでの食べ方には感心する。
果肉のみならず、皮の白い部分もコレステロールを減少させる働きがあるので、捨てずに漬物に利用すると動脈硬化の予防になる。種子も脂質とタンパク質に富み特にリノール酸が多いので炒って食用に、また干して下剤に用いる。中国料理ではスイカの種子をコワチイ（瓜子）と言い、前菜や箸休めなどで食べる。
参考文献
・朝日百科 世界の植物 （朝日新聞社）
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 （広川書店）
・食材図典 （小学館）
・食材事典 原田孝子監修 （学研）
・新食品成分表２０１７ （とうほう東京法令）
・植物分類表 大場秀章 編著 （アボック社）
所属「科」などは近年の遺伝子ＤＮＡ配列に基づく、新分類体系ＡＰＧ�景�式に従った分類、配列順にしています。各、同じ科内での並び順は、学名の属名アルファベット順になっています（Ｔ．Ｋ）