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フユイチゴ(冬苺)

商品写真
上・下:四国 大歩危、小歩危の山中

フユイチゴ(冬苺)Rubus buergeri Miq
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>バラ類Rosids>マメ群Fabids
   バラ目Rosales
    バラ科 Rosales キイチゴ属Rubus

利用部分 :果実
利用   :食用
名前の由来:冬に果実が実ることからフユイチゴの名に。
      属名Rubusは、ラテン名赤いruberから。
      種小名buergeriは日本の植物採集家ブュルゲルに因む。

関東以西の本州、四国、九州などの山地の常緑樹林の林床に自生する。高さは20cm程の常緑小低木。刺はなく長い匍匐枝を伸ばし地面を蔓のように覆い先端に新苗を作る。
互生する葉は、丸い心形で縁は浅く5裂し、鋸歯状にギザギザになっている。表面は濃い緑色、裏面は軟毛が生えている
枝先に白い5弁花を5〜10個固まって咲かせる。花は7〜11月頃まで咲き、直径1cmほどの球形の集合果が実る。冬赤く実が熟す。食べられる。キイチゴの仲間の中では甘く美味しい。果物の少ない冬に実る貴重な森からの贈り物だ。生食にするほか、ジャムや果実酒にすることができる。

―大歩危、小歩危―
四国三郎の異名のある吉野川の中流に位置し、四国山地を横切る吉野川の激流が、山地を削り見事な渓谷を作り出している国指定の天然記念物

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・日本の樹木(山と渓谷社)
  ・花と樹の事典 木村陽二郎監修 (柏書房)

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