クサボケ（草木瓜）

商品写真
上・中：東京都薬用植物園
下：服部緑地都市緑化植物園　梨のような実がなり熟すと黄色くなる

クサボケ（草木瓜）Chaenomeles japonica Lindley
真正双子葉植物Eudicots＞中核真正双子葉植物Core Eudicots＞バラ類Rosids＞マメ群Fabids
　　　バラ目Rosales
　　　　　バラ科 Rosaceae　ボケ属 Chaenomeles
　
別名：シドミ、ジナシ、ノボケ

生薬名　　：ワモッカ（和木瓜）
利用部分　：�＿娘臓´∩澗�
利用　　　：�〔�用、食用　��観賞用
名前の由来：ボケに似ていて草のように低木であるため

日当たりのよう良い山地に自生する落葉低木。草の名がつくように樹高０.３〜１ｍ程とひくく、茎の下部は地につき地下茎をひく。小枝は棘に変化している。

日本の特産種で幕末、箱根山を訪れたThunbergシュンベリーが自生する本種を見つけ１７８４年
Pyrus japonicaの名でヨーロッパに紹介した。 Pyrusとはナシ属の属名でクサボケの果実がナシに似ているためにつけたのだろう。実際、信州などではこの果実をジナシ（地梨）と呼び、原野を歩きジナシ（地梨）を探す習慣があったほどだ。

地梨はリンゴ酸と少量のクエン酸、酒石酸を含み非常に酸っぱいので、通常は生食せず、塩漬けや薄く切って果実酒にする。砂糖漬けやジャムにもできる。また薬用にはこの果実をワモッカ（和木瓜）として漢方では鎮痙、鎮咳、利尿薬、整腸としてモッカ（木瓜）の代用にする。

参考文献
　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　・薬用植物学各論　木村康一・木島正夫共著　（広川書店）
　・日本の樹木（山と渓谷社）

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