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オオカナメモチ（大要黐）

商品写真
上：大阪市立大学附属植物園　オオカナメモチの花
中・下：武田薬品京都薬用植物園

オオカナメモチ（大要黐）Photinia serratifolia (Desf.) Kalkman
真正双子葉植物Eudicots＞中核真正双子葉植物Core Eudicots＞バラ類Rosids＞マメ群Fabids
　　　バラ目Rosales
　　　　　バラ科 Rosaceae　カナメモチ属Photinia

生薬名　　：セキナンヨウ（石楠葉）
利用部分　：�〕奸´∩澗�
利用　　　：�〔�用　��観賞用　庭木
名前の由来：カナメモチの樹より大きいことからの名。カナメモチのモチはモチノキの意味。
　　　　　　新芽が赤いのでアカメモチと呼ばれていたのが変化したもの。
　　　　　　属名のPhotinia　フォチニアはギリシャ語のPhoteinos 輝くから。

初夏のころ　真っ赤な新芽の若葉が新緑に生え5月の陽光にキラキラ輝き、まさに属名のフォチニア　輝く様子を表している。関西地方では、生垣に好んで植えられる。新芽の赤い葉も素晴らしいが、花も白い細かい花が群がって咲き、花の時期も見事だ。

カナメモチ属は東アジアから東南アジア　中部アメリカに50種ほどが分布する。日本ではカナメモチとオオカナメモチが知られている。暖地の山地ではまれに自生し、近年は岡山県、愛媛県、奄美大島ではオオカナメモチの野生が見つかっている。樹高は１０ｍ程、葉は互生しカナメモチの葉より大きく長さ１０〜２０ｃｍの長楕円形、縁は細かい刺状の鋸歯（ギザギザ状）がある。古い葉は美しく紅葉して落ちる。5〜6月、直径１５ｃｍ程の花序に６ｍｍ程の白い5弁花が集まって咲く。

葉をセキナンヨウ（石楠葉）として薬用に用いる。日本でこの字をツツジ科のシャクナゲに充てたため混乱が生じた。本来のセキナンヨウ（石楠葉）は本種を指す。成分は未詳だが民間薬的に強壮薬として用いる。

参考文献
　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　・薬用植物学各論　木村康一・木島正夫共著（広川書）
　・日本の樹木（山と渓谷社）
　・花と樹の事典　木村陽二郎監修（柏書房）


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