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セイヨウジュニヒトエ(西洋十二単)

商品写真
上・下:大阪薬科大学 薬用植物園 上下の不ぞろいな唇弁

セイヨウジュニヒトエ(西洋十二単)Ajuga  reptans  Linne
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids>シソ群Lamiids
   シソ目Lamiales
     シソ科Lamiaceae  キランソウ属Ajuga

帰化植物

 別名:ビューグル(bugle)、アユガ(Ajuga)
 和名:セイヨウジュニヒトエ(西洋十二単、セイヨウキランソウ(西洋金欄草)


利用部分 :全草
利用   :観賞用 ハーブ
名前の由来:ジュニヒトエ(十二単)の花に似ていて北ヨーロッパ原産であることからの名。
      穂状花序に花が階段状に重なって咲く様子を平安貴族の女性が着る十二単に例えた。
      属名のアユガ(Ajuga)は「対をなさない」の意味。花冠の上唇弁と下唇弁の大きさ
      が不ぞろいで著しく違うことからの名。

北ヨーロッパ原産、アメリカやアジアで主に観賞用に栽培されている多年生草本。常緑でランナを伸ばしドンドン広がっていく。寒さにも強く丈夫なことから、グランドカバー用に好まれる。
4〜6月にかけて、4角形で高さ30cm程の花茎をのばし、対生する葉状の苞の脇に青紫のシソ科特有の唇形の花を、3〜10個穂状に咲かせる。深い青紫の花が魅力的。花は同属のキランソウの花と同様、下唇弁のほうが大きく、3裂した中央の下唇弁は長く突出している。上唇弁は短く、浅く2裂する。1970年ごろかの水田の畦を覆うものとして、導入されていたものや、園芸用に栽培されていたものが逸脱し、野生化しているものが見られる。

現在は主に観賞用だが、かっては収れん作用から、口内炎や咽頭炎のうがい薬に用いられたり、打ち身やリウマチに効果があるハーブとして人気があった。

参考文献
  ・ヤマケイポケットガイド4 ハーブ 亀田龍吉著 (山と渓谷社)
  ・日本帰化植物写真図鑑  清水矩宏-森田弘彦・廣田伸七(全国農村教育協会)


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