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ベルガモット/ワイルドベルガモット(Wild Bergmot)

商品写真
上:武田薬品 京都薬用植物園
下:大阪市立長居植物園

ワイルドベルガモット(Wild Bergmot)Monaruda fistulosa Linne
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids>シソ群Lamiids
   シソ目 Lamiales
     シソ科 Lamiaceae  モナルダ属Monaruda

 和名:ヤグルマハッカ〈矢車薄荷〉、ヤグルマカッコウ(矢車霍香)

利用部分  :花 葉 全草
利用    :観賞用、ハーブ
名前の由来 :香りがあり、花が矢車状に咲くことから、ヤグルマハッカの和名がある。
       ベルガモットと同属でベルガモットより野性的な雰囲気をもつことからワイルド
      ベルガモットの名に。

モナルダはスペインの医師で、アメリカの植物をまとめて出版したニコラス・モナルダに因んでつけられた名。モナルダ属は17〜18種ほどあるが、すべて北アメリカに分布している。
それらのうち、観賞用やハーブとして栽培されるのは、ベルガモット Monaruda didyma LinneやとワイルドベルガモットMonaruda fistulosa Linneの2種。

ワイルドベルガモットは北アメリカ東部原産の多年草。草丈1.5m程に成長する。ベルガモット M・ didyma よりやや小型。6〜8月にかけて、長さ3cm程の淡いピンクの花が茎の先端に輪状に集まって咲く。花冠の外側は柔らかい毛が生えている。細長い卵型の葉は柔らかい毛で覆われ、葉の縁はギザギザの鋸歯になっている。
他品種との交配により多くの品種が生まれ、花色も淡いピンクだけでなく、赤から紫まで幅広い種類がある。
葉にレモンとオレガノを混ぜたような香りありヤグルマハッカ、ヤグルマカッコウとも呼ばれる。
現在は観賞用として人気があるが、かつては発汗、解熱作用があることから、高熱と頭痛の治療に用いられたハーブ。


参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・ハーブ大全 リチャーヂ・メイビ著 日本語版監修 難波恒雄  (小学館)
  ・ヤマケイポケットガイド4 ハーブ 亀田龍吉著 (山と渓谷社)

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