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バナナ/センナリバナナ(千成バナナ)

商品写真
Photo:京都府立植物園 温室 びっしりと果実をつけた
    センナリバナナ

バナナ/センナリバナナ(千成バナナ) Musa chiliocarp Backer ex K.Heyne
  単子葉植物 Monocots >ツユクサ群Commelinids
    ショウガ目 Zingiberales
     バショウ科Musaceae バショウ属Musa
 
利用部分  :果実
利用    :家畜の飼料 観賞用
名前の由来 :果実が1000個ほども実ることに由来した名

栄養豊かな果物として世界中の誰にでも愛され果物の王様的なバナナ。
果物を食料とするため栽培されるバショウ属Musa、一群の植物をバナナと総称するが、広くは繊維をとるバショウも含む場合もある。

バナナは多年生の草本で、草本の中では最も大きくなる。木のように見えるが幹は葉鞘が巻き重なって出来た、偽茎で高さ1.5〜5m程に成長する。葉は広くて大きい。外見上は、本邦でもよく見かけるバショウと区別がつかない程似ている。偽茎の先端から花序を伸ばし、先端の部分に雄花群を基部に雌花群をつける。雌花群が咲いたのち雄花群が開花する。

バナナの品種は500を超えると言われる程多いが、元は東南アジアからマレーシアにかけて分布するムサ・アクミナータMusa acuminate Collaが原種の一つ。もう1つの品種群がムサ・バルビシアーナMusa balbisiana Colla。
元々の野生種は果実も小さく種子が多いため食べるのに適さなかったが品種改良が重ねられ今日の多くの品種に分化した。

本種、センナリバナナもムサ・アクミナータMusa acuminate Collaの特異な1型と考えられ、ジャワやマレー半島で栽培されている。草丈も高く、3m程に伸びた花序に親指大の小さな果実をびっしりつけた様子は壮観だ。多い時は3000個ほどの果実が実るそうだ。但し食用には適さず、主に家畜用の飼料にされる。またびっしりと見事に実る珍しさから観賞用に栽培もされる。

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・食材図典 (小学館)
  ・京都府立植物園温室 (センナリバナナ案内プレート)


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