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ヤマコンニャク（山蒟蒻）

商品写真
Photo：京都府立植物園　　緑色の果実が見える

ヤマコンニャク（山蒟蒻）Aorphophallus hirtus N.E.Br.var.kiusianus M.Hotta
　　単子葉植物　Monocots
　　　オモダカ目　Alismatales
　　　　　サトイモ科　Araceae　コンニャク属　Amorphophallus

名前の由来：山に自生するコンニャク　　

コンニャク属は東南アジアのモンスー地帯を中心とする熱帯に約８０種が分布し数種が食用に利用される。日本には1種が自生する。

ヤマコンニャクは九州南部、四国南部（高知県）奄美などの低地のやや湿った常緑樹林下にまれに分布する。
野生種でコンニャクに似ているが全体に細小。５〜６月高さ約80〜１００ｃｍのまだら模様の花茎を伸ばし3角状に巻いた長い卵型の仏炎苞をつける。匂いは良くない。仏炎苞の基部は暗緑色、上面は暗紫色、両面に白斑がある。苞の中には黒紫の花序があり、下部に雄花群と雌花群がある。径１ｃｍ程の楕円形の果実が実る。最初は緑色次第に濃い青色に熟す。花時には葉はない。花後に1個の葉が伸び先端が3裂さらに2裂して不ぞろいな羽状裂片になるのも食用にするコンニャクに似ている。大型の球茎が実るが食用にはならない。
食用などの実用面はないが、珍しい植物でもありコンニャクとの対比で採り上げた。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・日本の野生植物　草本�機癖針渕辧法�

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