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イワダレソウ（岩垂草）

商品写真
Photo：大阪薬科大学薬用植物園

イワダレソウ（岩垂草）Lippia nodiflora L.C.Richard Michx
真正双子葉植物Eudicots＞中核真正双子葉植物Core Eudicots＞キク類Asterid＞シソ群Lamiids
　　　シソ目Lamiales
　　　　　クマツヅラ科Verbenaceae　イワダレソウ属Lippia

生薬名　　：ホウライソウ（蓬莱草）
利用部分　：全草
利用　　　：薬用　
名前の由来：岩場から垂れる草の意味。自生する様子からの名。

クマツズラ科は亜熱帯から熱帯を中心に、世界で７５属３０００種程が知れている。大木になるものから低木までの木本、草本、蔓性植物もあり、熱帯のマングローブを構成する主要な樹種の１つに挙げられる。
クマツヅラ科中のイワダレソウ属Lippiaは世界で約100種、主として南北アメリカに分布する。
日本には本種イワダレイソウ　1種が自生する。
イワダレソウは世界の暖帯から熱帯にかけての海岸砂地に広く分布するが、本邦では関東南部以西から琉球まで日当たりのよい海岸にかけて自生する多年草。

茎は長く伸び地表を這い節から根を下ろす。葉は対生し、卵型の楕円形で厚く、上半分の縁は粗い鋸歯（ギザギザ状）になっている。夏〜秋にかけて葉腋から長い花茎を伸ばし円柱状の花穂を1つける。1個の花の花冠は淡い紅紫、やや唇形の花は直径２ｍｍと小さい。円柱形の花穂に下から上方に向かい円形に咲かせる。寒さには弱いが極めて丈夫な性質から花壇のグランドカバ−に最適。

成分は未詳だが薬用として全草を鎮痛にする。同じ属には南アメリカ原産で、葉からバ−ベナ油が採れるコウスイボクがある。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・日本の野生植物　草本　�掘癖針渕辧�



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