パイナップルセージ　(Pineapple sage) Salvia elegans
真正双子葉植物Eudicots＞中核真正双子葉植物Core Eudicots＞キク類Asterids＞シソ群Lamiids
　　　シソ目Lamiales
　　　　　シソ科Lamiaceae　サルビア属（アキギリ属）Salvia

利用部分　：全草
利用　　　：食用（料理、ハーブティ）、観賞用
名前の由来：葉をつまむとパイナップルに似たほのかに甘い香りが漂うことから付いた名。
　　　　　　サルビアの仲間で優雅な花という意味からサルビアエレガンスともいわれる。

セージの名で親しまれているサルビアの仲間は古くから防腐や抗菌など多くの薬効があるとされ広く利用されてきた。サルビア属のサルビアはラテン語の「治療、健康」を意味し用途の広いハーブとして知られている。品種も多品種、様々の特徴があるが、どの品種も防腐効果があり、肉料理の臭み消しに効果がある。
中でもパイナップルセージは草丈１〜１.５ｍと丈高く、ひときわ鮮やかな赤い花は華やかで人目を引き観賞用として花壇に植栽されている。

メキシコが原産地の多年草。全体が短い綿毛に覆われている。玉型の葉は先が尖っている。
秋9〜11月にかけて分岐した茎の先端から穂状の花序を伸ばし、鮮やかな赤い花を咲かせる。花は細長い筒状で先端が唇形になっている。香りの強い葉は鶏肉、豚肉やチーズ料理に加えると味を引き立てる。

鮮やかで明るい緑色の葉はお菓子の飾りに用いると華やかになり、香りがよくなる。葉を燃やして出る煙は部屋の臭い取る効果がある。クラフトやポプリにしても香りが残り楽しめるハーブだ。

よく似た花
チェリーセイジ(Cherry　sage)　　Salvia greggii
　　　　
　　　　　　　Photo：服部緑地公園都市緑化植物園
パイナップルセージと異なり、２〜３ｃｍと花の筒状は短く、先端の唇形の花弁が大きく華やかなのが特徴。

参考文献
　　・ヤマケイポケットガイド４　ハーブ　亀田龍吉著　（山と渓谷社）
　　・暮らしに役立つハーブ手帖　（MISASHI BOOKS）
　　・ハーブ栽培　宮野弘司・宮野ちひろ監修　（成美堂出版）