セイヨウウツボク（西洋靭草）　

商品写真
上・中：大阪市立長居植物園　中は紫と白花の混生
下：大阪薬科大学薬用植物園　白花

セイヨウウツボク（西洋靭草）Prunella vulgaris ssp vulgaris
真正双子葉植物Eudicots＞中核真正双子葉植物Core Eudicots＞キク類Asterids＞シソ群Lamiids
　　　シソ目Lamiales　　　
　　　　　シソ科Lamiaceae 　ウツボグサ属Prunella

別名：セルフヒ−ル (Self heal)　

利用部分　：�〜漢陝´�花穂
利用　　　：�ヾ兢淪僉　▲蓮璽屮謄� �¬�用
名前の由来：ウツボグサと同属でよく似ている事と、ヨーロッパなどの外国産であることから
　　　　　　セイヨウウツボグサの名に。
　　　　　　名前は「傷の自然治癒」を意味するセルフヒ−ルそのまま用いる。古くから薬用にら
　　　　　　使用されてきた。
　　　　　　学名のプルネラPrunellaは扁桃腺炎 、ウルガリスvulgarisは普通にあるの意味道端や
　　　　　　野原に群生することからの学名。

原産地はヨーロッパ、ユーラシア大陸の北部、ヒマラヤなどに分布する。日本に自生するウツボグサの近縁種。
ヨーロッパなどの日当たりのよい野原などに野生する。草丈１０〜２０ｃｍ。地面を這う茎がドンドン伸びて旺盛に地面を覆う。グランドカバ−的な存在の多年草で野生化しやすい。
形態はウツボグサに近似で、開花期は７〜８月。花がやや大きく華やかな感じがする。花後8月の終わりごろ急に茶褐色になり地上部は枯れる。ウツボグサが、別名カゴソウ（夏枯草）と言われているのと同じ性質。

昔から薬用に用いられてきたハーブで傷の止血に使われてきた。薬用には開花期の乾燥した地上部を用いる。
成分は精油、苦味質、アルカロイドを含み、現在はうがい薬として“口腔内の洗浄”や“のど”の痛みに用いられる。白花やピンクの品種などがある。

　よく似た花
　　ウツボグサ（靫草）Prunella vulgaris Linne var.lilacina　Nakai

　　　　　　カゴソウ２
　　　　　　Photo：奥飛騨　平湯温泉　大滝付近

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・植物分類表　大場秀章　編著（アボック社）
　　・ハーブ大全　リチャーヂ・メイビ著　日本語版監修　難波恒雄　　(小学館)
　　・ヤマケイポケットガイド４　ハーブ　亀田龍吉著　（山と渓谷社）


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