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カタバミ/フヨウカタバミカタバミ(芙蓉片喰、芙蓉傍食)

商品写真
上:鹿児島県指宿 砂蒸し温
下:伊豆河津川の土手に咲く白のフヨウカタバミ

カタバミ/フヨウカタバミカタバミ(芙蓉片喰、芙蓉傍食)Oxalis purpurea Linne
  真正双子葉類Eudicots >中核真正双子葉類Core Eudicots>バラ類Rosids>マメ群 Fabids  
    カタバミ目Oxalidales    
      カタバミ科Oxalidaceae カタバミ属Oxalis
帰化植物

利用   :観賞用
名前の由来:カタバミ属の1種で花が大きくフヨウに似ている。

原産地
南アフリカ ケープ地方(ハナカタバミ、オオキバナカタバミも同じ)

特徴
多くのカタバミ属の中でも一際花が大きく見事なことから、明治中期に園芸用として渡来した。
繁殖力が強く、暖地では逸出し野生化したものが見られるなど、各地で定着している帰化植物。
直径1cm程の卵形の鱗茎を作って増える。地上茎はなく、長い柄のある葉を直接根生する。葉ハカタバミ属特有の3小葉からなる。小葉の頂部はほとんど凹まず円形になる。(カタバミ属の多くは凹む)春から、夏にかけて直径4cm程の白、ピンク、赤紫、赤で花筒の中心が黄色の5弁花を1つ咲かせる。
花色の豊富な品種と花の見事さから世界各地でも園芸用に好まれる。カタバミのような薬用などの実用面はないが、近年よく見られる帰化植物で花が美しいことから採り上げた。
赤のフヨウカタバミ
     カタバミ フヨウ赤
     Photo :伊豆河津川の土手で咲く、赤のフヨウカタバミ

鹿児島県指宿 砂蒸し温泉
砂蒸し温泉のある指宿は鹿児島県薩摩半島の南端に位置する太平洋沿いの温泉地。海岸の砂を掘り返すと濛々と湯気が立ち上る。適度な深さに掘った凹みに横になり、上から砂をかけてもらう。
適度な温度と砂の重さで全身の血行が良くなり、汗が噴き出す。デトックス効果が期待できる。
砂蒸し終了後はもう一度温泉に入浴し汗を流す。明治期、指宿を訪れた歌人与謝野夫妻の詠んだ歌の陶板が砂蒸し温泉の海岸沿いにある。
  与謝野晶子の歌
    しら波の下に熱砂の隠さるる不思議に逢へり指宿に来て 


参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・日本帰化植物写真図鑑  清水矩宏-森田弘彦・廣田伸七(全国農村教育協会)

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