ナンテン（南天）
ナンテン（南天）Nandina domestica Thunberg
真正双子葉植物 Eudicots＞基部真正双子葉植物 Basal Eudicots
キンポウゲ目 Ranunculales
メギ科 Berberidaceae ナンテン属 Nandina
”難を転ずる植物。難転” 縁起木
生薬名 ：�．淵鵐謄鵐献帖米酖啓臓法↓▲淵鵐謄鵐茱Α米酖畦奸�
利用部分 ：�ー臓↓⇒奸�
利用 ：�〔唄嵬堯�医薬品起源に �⇔鼠�の装飾用に
名前の由来：冬の赤い実を灯火と見て「南天燭」、節のある茎が竹のようなので「南天竹」とも
言っていた中国名に、共通の南天をとり名前にしたといわれている。
花の乏しい冬、赤い鮮やかな実をつけるナンテンは、庭木によく植えられる。元々は中国が原産の常緑低木。
ナンテンの音が「難を転ずる」に通ずることから、縁起の良い木とされ、古くから魔よけの庭木にされたり、お正月の縁起ものとして、いけ花にも繁用される。ナンテンは実がなっている時が重宝されるが、花もなかなかきれいだ。初夏に黄色の雄しべが目立つ６弁の白い花を穂状に咲かせる。
ナンテンはアルカロイドのナンジニン、ドメスチンなどを含むので、有毒とされているが、薬用植物としては重要。薬用にするのは果実で、百日咳、喘息など頑固な咳の鎮咳薬にされる。多少の風邪の咳には用いない。果実の白いシロナンテンが薬用には良いともいわれるが、アカナンテンとも薬効には差がないとされている。
近年、ナンテン成分の研究により、抗アレルギー作用があることが分かり気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、ケロイド・肥厚性瘢痕に有効な新薬もナンテンをヒントに開発されている。
葉にも防腐効果があり、彩りも兼ねて赤飯などにナンテンの葉をのせる。
成分
アルカロイドであるイソコリジン、ドメスチン（domesticine）、プロトピン、ナンテニン（nantenine：o-methyldomesticine）、ナンジニン（nandinine）、メチルドメスチン、配糖体のナンジノシド（nandinoside）などの他、
リノリン酸、オレイン酸が知られている。
参考文献
・朝日百科 世界の植物 （朝日新聞社）
・最新生薬学 刈米達夫著 （広川書店）
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 （広川書店）
・山渓名前図鑑 野草の名前 秋・冬 高橋勝雄著 （山と渓谷社）
・花と樹の事典 木村陽一郎 監修 （柏書房）
・日本の薬草全書 中山草司 （啓明書房）
・製薬会社インタビューホーム
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