サイヨウシャジン〈細葉沙参）
サイヨウシャジン〈細葉沙参）Adenophora triphylla A.DC
真正双子葉植物Eudicots＞中核真正双子葉植物Core Eudicots＞キク類Asterids
＞キキョウ群Campanulids
キク目Asterales
キキョウ科 Campanulaceae ツリガネニンジン属Adenophora
生薬名 ：シャジン（沙参）
利用部分 ：根
利用 ：薬用・食用（山菜）
名前の由来：葉が細いシャジン の意味（必ずしも細い葉とは限定されない広いものもある）
分布
本州の中国地方、四国、九州地方の山野に自生。琉球諸島、台湾、中国にまで分布する。
特徴
草丈４０〜１００ｃｍの多年草。
同属のツリガネニンジンの基本種、母種になる。そのためツリガネニンジンに似ているが花冠の先がすぼまった壺型になり、雌しべの花柱がツリガネニンジンより長く突き出ているのが特徴。
葉は必ずしも細いとは限らず広いのもあり、葉に毛のあるもの、ないものなど様々で変異が多い。
根はツリガネニンジン属の類のものと同様、シャジンとして薬用にされる。サポニン成分を含有し、去痰薬として、痰切りに用いられる。かつては、強壮薬にされていたが現在は用いられない。
―平尾台カルスト台地―
北九州市小倉地区の標高370〜710mの地点に広がるカルスト台地。天然記念物・国定公園に指定されている。
カルストは山口県の秋吉台が有名だが、ここ平尾台はなだらかな丘陵が重なり多くの白い石灰岩が露出し、見事な景色が広がっている。点在する石灰岩は草原で遊ぶ羊の群れを思わせることから羊群原（ようぐんばる）ともいわれ、付近には鍾乳洞も点在する。石灰岩が点在する丘陵には四季折々の珍しい草花が咲き乱れ、自然の豊かな植生が保たれている。
参考文献
・朝日百科 世界の植物 （朝日新聞社）
・日本の野生植物 草本�掘 癖針渕辧�
所属「科」などは近年の遺伝子ＤＮＡ配列に基づく、新分類体系ＡＰＧ�景�式に従った分類、配列順にしています。各、同じ科内での並び順は、学名の属名アルファベット順になっています（Ｔ．Ｋ）